昔、家人の家に初めて行ったとき、あたしが泊まらないことでヘンだと思われた。うちはひとをほとんど泊めない家だったし、ひとに泊まっていけと言われても遠慮しろと母親に暗に言われてきた。
お彼岸にお墓参り行かないの?と聞かれる。真意はどうも、○○のお祭りを見たいらしい。祭りは、やはり夜である。
この二十年来で生家に泊まったのは、記憶のかぎりでは、父親と姪のお通夜の蝋燭守で……。
「泊まっていけって言われたこと、一度もないもんね」と、家人。そういえば、家人つきで泊まらなければならないとき、地元の民宿に泊まったことがあった。これに関しては、さすがに普通はあり得ないだろう。店を縮小してでかい家を建てたのだし。しかしだれにも気づかってもらえんかったよ……。
母がたまたま姉の夫の入院の件で兄嫁にけしかけられてやっと電話してきたので、その際、清水の舞台をオリル気分で「○○さんがお祭り見たいらしいんだけど、23日、泊まるとこ……ないよね?」とおそるおそる聞いた。間髪おかず、
「ないねえ」。
○○のお祭りは、曜日に関係なく、必ず9月23日と24日に催される。こういうこだわりは、好きだ。